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朝靄メモ

・朝靄の風景、萌葱の風景 感想兼考察 のメモバージョン。

「朝靄の風景、萌葱の風景」は、サークルめるくまあるさんのHPで連載されているWEBコミックです。同人誌でオフラインバージョンも頒布されています。
 内容はKANONを軸に、MOON.、ONE、KANON、AIRをごった煮にして一つにまとめあげたもの。
「奇跡」「永遠」といったものを関連事項として、すべてを一度氏の中に取り込み、解体し、一つの形にして構築して出力されたとんでもない漫画です。
 以前東方怪弾七の感想を書きましたが、難易度がノーマルからハードにあがっている感じ。でもとても面白いので、紹介しつつ感想を――

 と思ったけれど、一度で書き切れるようなものではありませんでした。
 そんなわけで以下はまだメモ書き。ネタバレ満載、矛盾や甘い点も満載。とりあえず時間ができたら原作をやり直しつつ続きを書こうと思います。
 漫画を読んでる方で何か突っ込みどころがあるかたはコメントなり拍手なりで書いてもらえると参考にします。





■全体メモ


 朝靄、靄、もや。朝にしかありえないもの――夜が朝へと変わる僅かな時間にあるものであり、朝日の中へと溶けるように消えてゆくものである。決して残りはしない。そんなものがあったとすら、誰も憶えていない。そも、誰も見ていない。朝靄は皆が眠りゆく果てで生まれ、目覚めとともに消えうせる。概念としての夢に近しいものだ。朝の光が来れば、夢の世界はとけてゆく。等しく夢が終わらなければ(朝がこなければ)新芽が芽吹くことはない。
 未来へと歩くには、夢を終わらせなければならない。夢の中で生きるというのは、永遠であると同時に停滞でもある。ネヴァーランドにいるかぎり、子供は大人になることができない。そこにいるかぎり、そこは完全であるが、ひきかえにそこに居続けることが女権になる。未来だけが前へと進む中、永遠にその背を見て責をおいつづける。
 永遠を背負わされているのは、作中で何人か出てくる。MOONより不可視の少年。ONEより少女。KANONより月宮あゆ。そしてAIRより神奈。その誰もが、基の作中で奇跡を行使する存在であり、現在から排斥された存在でもある。
 彼らには幾つかの共通点がある。一つは、名前を呼ばれることがない、ということ。少年、少女と呼ばれ、カンナは「キセキノノロイ」と象徴化される。月宮あゆに至っては、「ぼくのこと、忘れてください」という言葉の通りに名と姿を失う。誰もが「明日を変えるキセキ」の犠牲となって、永遠という現象になり果てたものたちである。
 彼等は魔法は使えない。ただ、キセキに成っただけなのだ。
 奇跡を遣う事には犠牲がいるのだということを忘れてはならないのに、奇跡が奇跡になってしまった時点で、その存在は外に排斥され、忘れられる。「奇跡となった少女ははじめからいなかった」ということになる。無論――それは里村茜のいうとおり、誰から見ても明らかな矛盾だ。はじめからいないのならば、そもそも奇蹟が起りようがない。だからそれは、ここにないだけで、そこにあるのだ。ここにはないかもしれないが、失われたわけではない。「永遠はあるよ、ここにあるよ」という台詞は、私たちがいるここにはないが、彼女が言うここ、私たちからみてのそこにはあるという、彼らからのメッセージだ。
 永遠とは遠い過去で、凄く近い今日で……いつだって背後にしかない。未来にはない。振り返り、朝霧の中でしか見ることができない。夢を見ている最中にしか、夢野存在を自覚することができないのだ。……そしてそれは、朝の光の中へと消えてゆく。溶けて、消えてゆく。消えていく世界に、一人の少女を置き去りにして。とても近い、手の届かない果てで、彼女は泣いているのだ。


■各話メモ(途中で力尽きたので、残りは同人誌版と一緒に。)

p16、香里視点なのに「私しか、居ない」とのセリフ。一見栞を思いやる妹のシーンにも見えるが、実のところオフライン版の香里の正体がここで示されている。

P20、栞は病気で留年しているためみしおが先輩になる。ただ、茜とあゆの相似のように、この二人の立ち位置はとても似ているので、その意味での「先輩」と読めるかもしれない。

P23 おっことぬしさまはジブリの「もののけ姫」。「カシラ頭ご存知カシラ」は「少女革命ウテナ」。ウテナパロは東方怪弾七の方でも出てきていて、あの作品も永遠と世界の果ての物語。

P24 TOPCAT、は「果てしなく青い、この空の下で…」のこと。五人全員クリアしたのちに見える某シーンより。おっことぬしさまというか、クトゥルーというか。
 このシーン、一見コメディというかギャグシーンなのだけれど、ただ一点「解法:23話をリセット」がとてもひっかかる。なぜって、この解決法は、後述される「永遠のもの」「はじめから無かったことになる」というシリアスパートに重なっているからだ。

P26 ここで初めてKANON以外のキャラクター登場。白い杖は盲人用の杖。彼女が微笑んでいるのは、電車の中=目が見えた頃の生活圏の外に存在している、つまりONEでの困難を既に克服しているため。ONE、MOON.のキャラクターはEND後数年後、KANONのキャラクターは一年後くらい。AIRは特殊なので後述。

P29 海賊王モードは、「フリクリ」。当該作品に出てくるN.O.能力は、「あらゆるところにつながるチカラ」。海賊王は星一つ盗むNO能力の使い手。

P30 なぎー。と、みちる。本編前なのか一順しているのか不明。というかAIRそのものが解釈が定まっていないので多分オリジナル解釈。しいていえば可能性世界。

P31 本編参照。と言いたいところだけれど、これ栞END後「ではない」話なので、要考察。

P32 かのりんが幼い。霧島も若い。ただ、かのの右手には既におまじないが。

P33 KANONの制服。台詞はどこで出てきたか要チェック。霧島さんが魔法と奇跡の違いを自覚している。かのりんが使いたがったのは魔法。

P34 MOON.より名倉 由依。ゲーム本編時は16歳でした。

P35 永遠になったあゆ。奇跡を叶える人形。美鈴(幼)は既に髪が短く、いるはずのない少年がいる。いや少年いるけどさ。というかこの二人はAIRラストをどう見るかによって意味が変わってくるので要思考。

P36 そんなんだからみっしーはばばくさいって以下略。

P37 後ろ姿だけだけれど、登場するのはONEより里村 茜。本編を踏まえると、彼女自身の言葉。

P40 先輩はともかく、繭の成長度が凄まじい。里村主任、は里村茜。雪見さん、はみさき先輩の幼なじみの深山雪見。天沢、はMOON.より天沢郁未、上月は上月澪。黄髪の子は、髪型少し変わっているけど多分鹿沼 葉子。基本的に、KEYキャラクターたちが「永遠のもの」に関わって働く(経験を生かして?)モノになっている。
 灰光月の雪と明日を変える力は要思考。

P42 永遠になったあゆ登場。(この書き方だと「永遠になった幼なじみ~あゆは帰らない~」みたいだ……)祐一はあゆのことを忘れている、ではなく、作品にそった言い方をするなら初めから知らない、という矛盾状態。

P43 放っておいているのはあゆのこと。主任はあゆのことを知覚している。
「壊すんですよあのヒトたちヒトん家を」という台詞から考察するに、彼女らのチームはこの種の騒動を解決するために東西に走り回っているのではなく、この宿が中心点、場、「舞台」として機能しているのかも。ある種の異界。

P44 永遠の少女。かぎかっこつきで喋っているのは、ONE本編の「ぼく」と「少女」の会話より。

P45 春がきて、ずっと春であればいいのに、はKANONの真琴より。その他のかぎかっこはONEより。「…わかってる」という真琴の返事は、「ぼく」と一緒。
 寝ているあゆの絵。KANONには夢オチ解釈もある。ONE本編も、すべて夢(過去)の話でなかったっけな。

P46 「あの仔」はみしおのパートナだった子。……名前なんだっけ。本編時ですでに出てこなかったような気も。
「大切なものを失ったことを跳ねのけて生きていく」はONE主人公も同様。ただし彼は盟約によるものだったので、当然お代を徴収された。

P46c 奇跡、えいえん、追復(くりかえす)のワードはこの先も繰り返し登場。

P47 奪還作戦in同人誌版より。叔母様、と言っているのは、たぶん七瀬。

P48 辿り着く陸がないのは、海に落ちた羊たち(ONE)。
 永遠になってしまったものは最初からなかったことになる、という矛盾理屈がここでも適用される。「永遠の世界」「奇跡」がKEY作品間である一定の基準をもって統合されている。
 ウェンディ、はピーターパンより。「ウェンディ」はネヴァーランド(永遠の世界)に生きながらも、もとの世界にピーターパンを置いて帰る。その後ウェンディは結婚し子供もできるが、ピーターパンは永遠に子供のままである。「大人になってしまった、貴方へ」はそういうことなのだろう。
 ネヴァーランドは確かに永遠の世界だけれど、ネヴァーランドなんて本当にあるのかな。

P49 さりげなく狐足。
 少年と月はMOON.さりげなく下に宿屋が見えているのが、「なにもない羊たちの浮かぶ海(ONE)に、ただ一つ浮かぶ島」。異界化、抽象化されている。

P51 「初めからなかったこと」になっているから、憶えてないどころか知りもしない。そしてそこから引っ張り出している。あゆの発言はKANON本編栞参照、ただしONEの盟約がちょっと混ざっている模様。

P52 一瞬ここ、名雪ルートで事故死しちゃっているのかと思ったけれど、たぶん祐一にふられた方。秋子さん出てきているし。むしろ「成長し大人になってしまったこと」の方かもしれない。走っていく先は同人誌版参照。

P53 この作品そのものが夢(のようなもの)。ELPOD空間、永遠の世界。
 同人誌版では鎖に繋がられていた。
 おぼろげに見えている(白から始まる神話)のは各ヒロインルート。この漫画は、誰ENDの話でもない、というのがポイント。
 世界は存続するけれど、存続する限り彼女自身は幸せになれない矛盾。秋子さんが出ているのも同人版より。


P54 真琴の独白。みしおは一度失っているため少し臆病。
 「覚えているかぎり傍にいる」はONEにおける永遠の世界からの帰還条件。

p55-56 祐一の何気ないセリフが、さりげなく他の人物たちが排斥されて忘れてしまい、「祐一・栞・天野・北川」の存在しか覚えていない。
 香里は消滅済み(同人版)
 真琴も永遠の世界へ(オンライン)
 名雪も永遠の世界へ(オンライン・同人版)
 北川も外へと出かけていったのに忘れられていないのが面白い。
「この大気の下」も複数回出てくる単語。AIRより。
 永遠とは、はじまりがないから、終わりがないもの。故に始まってすらおらず、誰もそのことを知らない。辿りついてしまえば排斥される。
 壱〇〇〇年も前、はAIRより。多分。

P57 応用問題はKANONより。月宮あゆを選ぶか、あゆ以外を選んであゆを犠牲にするか、の二択。人形はひとつの願いしか叶えない。

P59 天沢もまた、到着と同時に抽出されている。ここで到着ということは北川が排斥されるのはもう少しあと?

P60 ELPODは、反対から読むとDOPEL(MOONより)。空に月が見えており、ライト、の単語がここで用いられる。

P62 この四人、が55の祐一が語るそれと同じ数。

P63 上月澪(たぶん)は当然喋れず。アウトライン、のイメージは、例の海の中に浮かぶ島。「外」へ自ら排出されたから、「はじめからいなかった」ことになり、記憶から消える。
 誰の目にもあきらかな矛盾。
 忘れたのではなく、はじめから此処になかった、でも、決してなくなったわけではない。
 里村茜が祐一に言う「貴方の影を追う、貴方の捨てた過去」が月宮あゆのこと。

P65 外に向かって走っていく名雪。名前を呼ばれるのを待つ真琴。
 そして再会、あるいは初会合。

P66 祐一の反応を見て、即座にごまかすようにあゆが笑う。まったく知らない人、としてでも交流するあゆを見て、茜がとても怒る。

P70 後述されるけれど、「犠牲になったのだから幸せになってもらわなければ意味がない」という概念。

P71 つながっていないところからひっぱりだす祐一。羽根は奇跡のために使用済み。

P72 beginSceneはシーンの開始。多分プログラム用語。幼い名雪は祐一に振られたときの名雪。

P73 ここで翼を持った少女のもとまでたどり着く。同人版参照。

P74 外にはMOON.の月。あの丘は、真琴ルートより。

P81 ここで少年が言うかぎかっこつきのセリフは、ONEの「少女」が永遠の世界で言う台詞。

2009.04.11 | | Comments(0) | Trackback(0) | 感想

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Author:人比良
原稿中。

だだもれ思考。

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